― 友人の彼女 ―
文・画/森里 涼


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「大会近いし、頑張ってるなあ」

 僕らはグラウンドの隅で、陸上部の練習を見ている。全力で走りきりゴールした所で、ふとこちらに気付いて笑顔で大きく手を振る女性部員。彼女が僕らの目当てだ。こちらも二人して手を振り返す。

「それで今日は大会用ウエアなんだ。だから見に来たと…お、ヘソ見えた」
「おお!なんか嬉しい」
「…、おまえの彼女なんだから好きな時にいくらでも見れるだろ?ヘソ以外も。いいなー、宮城。可愛いなー、やりたいなー」
「だねえ、やりたいねえ…って、おいおい。俺の彼女だし」
「あ。やってないんだ」
「清く正しい交際をしています」
「…。おまえも頑張れ」

 再び走り始めた彼女を目で追いながら『僕なら即やりそうだな』などと考えていた。けれど、彼氏である友人よりも先に僕が本当に交わる事になるなんて、この時は思いもしなかった。

 高校二年の秋。忘れられない日々が始まる。

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― 友人の彼女 ― CONTENTS

Chapter-1
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Chapter-2
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Chapter-3
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